介護職の仕事はチームワークで行うものが多いため、人間関係の問題が発生しやすい傾向があります。中でも職場内のパワーハラスメントの問題は年々増加しており、大きな社会問題となっています。
パワーハラスメント、略してパワハラとは、主に上司が部下に対して行うハラスメントのことです。上司という優位な立場を利用して、業務上の範囲を超越して叱責などを行うことがパワハラとして該当します。
1番わかりやすい事例は、言葉によるパワハラです。必要以上に声を荒げて怒鳴ってきたり、「辞めてしまえ」などの行き過ぎた発言を繰り返してきたりする上司がいたら、それはパワハラとして訴えることができます。また業務以外のことで、あなたの尊厳を傷つけるようなことを言う上司も、パワハラ上司と認定されるでしょう。
その他にも、仲間外れにされたり、プライベートな情報を無理やり聞き出そうとしたりすることもパワハラに該当します。自分が上司にされたことで、少しでも違和感を感じたらまずはパワハラを疑ってみましょう。もし、上司からパワハラを現在進行形で受けているのであれば、証拠を集めておくことをおすすめします。あなたを罵倒している声を録音したり、いやがらせをされていることを映像で残したりなど証拠を残しておくことで、正当な理由で相手を裁くことができるかもしれません。
ただし、パワハラは被害の立証が難しく、1~2回分の証拠では訴えを受け入れてもらえないこともあります。どうしても被害を訴えたいときは、その悪質さがきちんとわかるように、証拠集めを行うことが大切です。